ハイヤーの専属と請負はどっちが楽?両方経験したドライバーが語る、請負が気楽な3つの理由
はじめに
「ハイヤーの専属と請負って結局どっちが楽なの?」
ハイヤーへの転職を考えている方なら気になる部分ではないでしょうか。
仕事内容の違いは調べられても実際に働いたときの気楽さまでは分かりにくいですよね。
私は2020年にハイヤー会社へ入社し、これまで専属を2社、請負を2社経験してきました。
現在も請負の仕事をしています。
先に結論をお伝えすると、私個人としては専属よりも請負の方が楽だと感じています。
ただし運転の責任が軽いとか仕事を適当にできるという意味ではありません。
直行直帰で働けること。営業所の職員や同僚の目がないこと。そして、担当先によっては一人で仕事ができること。
こうした環境が私には合っています。
この記事では両方を経験した立場から請負を気楽に感じる理由と、その裏にある責任についてお話しします。
※担当先や会社によって働き方は異なります。この記事は私が経験した範囲での個人的な感想です。
▼詳しい働き方の違いは下記の記事で解説しています▼

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専属と請負は何が違う?

どちらも決まったお客様を担当する働き方
まず、この記事でいう「専属」と「請負」の違いを簡単に整理します。
専属はハイヤー会社の緑ナンバーの車両を使い、特定のお客様を継続して担当する働き方です。
一方請負は契約先の企業が用意する白ナンバーの役員車などを運転する働き方です。
ドライバー自身はハイヤー会社に所属しています。
個人で仕事を取ってくるフリーランスという意味ではありません。
どちらも決まったお客様の送迎を担当する点は共通しています。
会社によって呼び方や運用は異なりますが、この記事ではこの区分で比較していきます。
私が感じる違いを比較表にすると
| 比較項目 | 専属 | 請負 |
| 車両 | ハイヤー会社の車両 | 契約先企業の車両 |
| 出退勤 | 営業所への出勤・帰庫がある形 | 契約先への直行直帰が基本となる形 |
| 営業所の人との接点 | 出退勤時などに接点がある | 日常的に顔を合わせる機会が少ない |
| 同僚の目 | 営業所では周囲を意識する場面がある | 担当先によっては一人で働ける |
| 困ったとき | 営業所で直接相談できる場面がある | 自分から会社へ連絡・相談することが大切 |
| 私にとっての気楽さ | 人目を気にする場面がある | 自分の担当業務に集中しやすい |
※出退勤や人員配置は私の経験をもとに整理しています。すべての専属・請負に当てはまるものではありません。
私が大きな違いを感じるのは送迎そのものよりも、その前後にある移動や人付き合いです。
私が専属より請負を楽だと感じる3つの理由

直行直帰なので、営業所を経由しなくていい
請負を楽だと感じる理由の一つが直行直帰です。
営業所へ出勤して車を出し、お客様のもとへ向かう。
送迎が終わったら営業所へ戻り、そこから帰宅する。
専属ではこうした流れになります。
一方請負では契約先へ直接出勤し、その日の仕事を終えたらそこから帰宅する形になります。
もちろん送迎が終われば何もせず帰ってよいわけではありません。
必要な点検や清掃、報告などを済ませることは同じです。
それでも営業所への行き帰りを挟まないのは私にとって大きなメリットです。
「営業所に戻ってから帰る」という工程がないだけで、気持ちの面でも負担が違います。
また会社によっては「持ち帰り」と言って、役員車に乗ってそのまま帰宅できる場合があります。
担当のお客様の自宅と自分の自宅が近い場合に持ち帰れることがありますが、これは契約先の会社によって異なります。
それでも出退勤の流れがシンプルなのは、働きやすさにつながると感じています。
営業所の職員や同僚の目を気にしなくていい
私にとっては、これも大きな理由です。
営業所にいれば毎日職員や同僚と顔を合わせます。
誰かと仲が悪いわけではなくても人がいるだけで多少は気を使いますよね。
「今、話しかけた方がいいかな」
「この場にいるなら少し会話に入った方がいいかな」
人付き合いが得意な方には何でもないことでも、苦手な人には負担になります。
請負では営業所の職員や同僚と日常的に顔を合わせる機会が少なくなります。
その分、周囲の目を意識する場面が減ります。
もちろん担当のお客様や秘書の方などへの気配りは必要です。
ただお客様への気配りに加えて営業所内の人間関係にも気を配る、という負担が少ない。
この点を私は気楽に感じています。
同僚と話すことが気分転換になる方なら、逆に営業所との接点がある方が働きやすいかもしれません。
ここは性格によって感じ方が分かれる部分だと思います。
担当先によっては自分一人なので気が楽
請負の担当先には複数のドライバーがいるところもあれば自分一人で担当するところもあります。
一人の現場なら同じ職場のドライバーとの距離感を考える必要がありません。
雑談にどこまで付き合うか。休憩中も周囲に合わせるか。人間関係の中でどう振る舞うか。
こうしたことを気にせず、自分の担当業務に集中しやすくなります。
特に待機中まで誰かに気を使うことが苦手な人にはこの違いは大きいと思います。
ただし一人だから自由に外出したり、好きなことをしてよいわけではありません。
待機場所や過ごし方は担当先や会社のルールに従う必要があります。
その範囲の中で同僚に気を使わずに過ごせる。
私が楽だと感じるのはそういう部分です。
一人でいることを寂しいと感じるか、落ち着くと感じるか。
請負の向き・不向きを考えるうえでは、ここも大切なポイントになります。
気楽な分、自分で仕事を管理する責任も大きい

近くに同僚がいない分、自分で気づく必要がある
ここまで読むと「それなら請負の方がいいことばかりでは?」と思うかもしれません。
ただ一人で働く気楽さには別の難しさもあります。
近くに同僚がいれば分からないことを聞けたり、見落としに気づいてもらえたりする場面があります。
一人の現場では、そうした助けをその場で受けにくくなります。
予定の確認、ルートの準備、車両の状態、出発までの時間配分。
全て自分で確認し必要な準備を進めなければなりません。
周りから細かく言われにくい分、自分で仕事を整える必要がある。
これが請負の気楽さと表裏一体になっている部分です。
専属より安全運転の責任が重い、という話ではありません。
どちらもお客様を安全にお送りする責任は同じです。
そのうえで一人で現場を任されると自己管理や報告の重要性をより強く感じます。
一人で働くことと一人で抱え込むことは違う
担当先で問題が起きたときも自分だけで何とかしようとするのは危険です。
判断に迷う依頼があった。車に気になる不具合がある。予定の変更で勤務や運行に無理が出そうになった。
こうしたときは営業所へ相談することが大切です。
目の前に営業所の職員がいないからこそ自分から状況を伝える必要があります。
何でも自分で決められる人よりも自分で進めてよいことと会社に相談すべきことを分けられる人の方が安心して任せてもらえると思います。
請負は会社と関わらずに働く仕事ではありません。
離れた場所で働きながら必要な連携を取る仕事です。
請負には「会社の外に出しても大丈夫」という信頼が必要

会社から見えない場所でもきちんと仕事ができるか
請負では営業所の職員が普段の仕事ぶりを直接見られる機会が少なくなります。
だからこそ会社からの信頼が大切です。
「この人なら会社の外に出しても大丈夫」
「細かく見ていなくても、きちんと仕事をしてくれる」
そう思ってもらえることが現場を任せてもらううえで重要だと私は考えています。
時間を守る。車を丁寧に扱う。身だしなみを整える。お客様の情報を外に漏らさない。必要な報告をする。
特別なことより、こうした基本を誰も見ていないところでも続けられるかどうかです。
営業所の目がないことは仕事の基準を下げてよいという意味ではありません。
安心して任せてもらえる仕事をするからこそ気楽に働ける環境が成り立つのだと思います。
お客様から見れば自分が会社の窓口になる
契約先で日常的に接するドライバーが自分一人なら、お客様にとってはその人の対応が会社の印象につながります。
丁寧に対応してくれる。連絡が正確。約束を守ってくれる。
そうした積み重ねがあればドライバー本人だけでなく所属会社への安心感にもつながります。
逆に対応が雑だったり問題を報告せずに放置したりすれば会社への信頼を損ねることもあります。
一人で働けるのは気楽です。
ただ会社と無関係になるわけではありません。
会社の看板を背負って現場を任されている。
その意識は請負で働くうえでも忘れてはいけないと思います。
請負を楽だと感じやすい人・負担に感じやすい人

一人で落ち着いて働きたい人には合いやすい
私のように仕事以外の人付き合いで気疲れしやすい人には請負が合う可能性があります。
特に次のような方は気楽さを感じやすいと思います。
- 営業所の人間関係に気を使いすぎてしまう
- 誰かと一緒にいるより一人の方が落ち着く
- 自分で準備や時間の管理を進められる
- 必要な連絡や相談は自分からできる
おしゃべりが得意である必要はありません。
ただし必要なコミュニケーションまで避けてよいわけではない、という点は大切です。
すぐ近くに相談相手がほしい人は不安を感じることも
一方で初めてのことに直面したとき近くに先輩や同僚がいてほしい方もいると思います。
そうした方には一人の現場が心細く感じられるかもしれません。
また同僚との会話が気分転換になる人にとっては営業所に立ち寄ることが必ずしも負担とは限りません。
請負にも複数のドライバーがいる担当先がありますし、専属でも人間関係が心地よい環境はあります。
結局のところ、請負という名前だけでなくその現場で誰と関わりどのように一日を過ごすかまで考えることが大切です。
まとめ|私には請負の方が楽。でも信頼されてこその気楽さ
専属と請負をそれぞれ2社経験した私個人としては請負の方が楽だと感じています。
大きな理由は次の3つです。
- 直行直帰で営業所を経由する負担がない
- 営業所の職員や同僚の目を気にする場面が少ない
- 担当先によっては一人で働けて人間関係の気疲れが少ない
ただし請負ならどこでも楽というわけではありません。
担当するお客様との相性や勤務時間、待機環境によっても働きやすさは変わります。
そして一人で現場を任される分、自分で準備し、判断に迷えば相談し、必要な報告をする責任があります。
「会社の外に出しても大丈夫」と信頼してもらえること。
その信頼に応えること。
それが請負で気楽に働くための土台だと思います。
人付き合いで疲れやすいからといって仕事そのものが苦手とは限りません。
周囲に気を使いすぎず担当業務に集中できる環境なら働きやすくなる人もいます。
私にとって請負はそうした働き方の一つです。
「何もしなくていい楽さ」ではなく「余計な気疲れを減らして仕事に向き合える楽さ」
専属と請負で迷っている方は自分がどんな場面で疲れやすいのかを考えてみてください。
働き方の名前だけでは見えなかった自分に合う環境が見えてくるかもしれません。
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