基礎知識

ハイヤードライバーの違反で会社が行政処分に?絶対に避けたい交通違反2選

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目次(タップすると飛べます)
  1. はじめに
  2. ハイヤードライバーの交通違反は「自分だけの問題」ではない
  3. ハイヤードライバーが絶対に避けたい違反
  4. 絶対に避けたい違反①スピード違反
  5. 絶対に避けたい違反②駐車違反
  6. なぜスピード違反と駐車違反が会社にまで影響するのか
  7. 違反をしないこともハイヤードライバーの仕事の一つ
  8. まとめ|スピード違反と駐車違反は絶対に甘く考えない

はじめに

ハイヤードライバーを目指すなかでどんな交通違反に特に注意すべきなのか気になっている人も多いのではないでしょうか。

一般の運転でも違反は避けるべきですが、ハイヤーでは自分だけでなく会社にも影響する可能性があるため注意が必要です。

この記事では初心者向けにハイヤードライバーが特に避けたいスピード違反と駐車違反についてわかりやすく解説します。

違反が会社の行政処分につながる仕組みや日々の業務で違反を防ぐための考え方まで理解できる内容です。

これからハイヤードライバーへ転職したい人は安全に長く働くための基礎知識としてぜひ最後まで読んでみてください。

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ハイヤードライバーの交通違反は「自分だけの問題」ではない

ハイヤードライバーは事業用自動車を運転するプロドライバー

ハイヤードライバーはお客様を安全に目的地までお送りすることを仕事とするプロドライバーです。

一般のドライバーと同じ道路交通法を守るのはもちろんですが、それに加えて会社の事業用自動車を運転しているという責任があります。

ハイヤーでは役員や経営者など大切なお客様を乗せる機会も多く、安全運転はサービスの基本です。

どれだけ接客が丁寧でも交通違反を繰り返すドライバーでは安心して仕事を任せてもらえません。

そのためハイヤードライバーを目指すのであれば、運転技術だけではなく「違反をしない運転」も重要な能力の一つだと考えておきましょう。

交通違反によってドライバー自身が受ける影響

交通違反をすれば当然ながらドライバー本人にも影響があります。

違反をすると反則金や罰金が発生し運転免許の違反点数も加算されます。

違反を繰り返して点数が累積すれば免許停止や免許取消しになる可能性もあります。

ハイヤードライバーにとって運転免許は仕事をするために欠かせない資格です。

つまり免許停止になれば一定期間仕事ができなくなり、免許取消しになればハイヤードライバーそのものを続けられなくなるということです。

「違反をして反則金を払えば終わり」ではありません。

ハイヤードライバーにとって交通違反は、収入や雇用にまで影響する問題です。

違反によって会社が行政処分を受ける可能性もある

さらに知っておきたいのがハイヤードライバーの違反は本人だけで完結するとは限らないということです。

事業用自動車の運転者が業務中に道路交通法違反をした場合、違反内容などによっては運輸支局へ通知され、事業者に対する行政処分につながる場合があります。

国土交通省では自動車運送事業者に法令違反が認められた場合、文書警告や事業用自動車の使用停止、事業停止、許可取消しなどの行政処分を行う制度を設けています。

つまり自分一人の軽い違反のつもりでも会社全体に影響を与える可能性があるということです。

この点はハイヤードライバーとして働くのであれば必ず理解しておきたいポイントです。

ハイヤードライバーが絶対に避けたい違反

ハイヤー業務で特に注意したい「スピード違反」と「駐車違反」

ハイヤーの仕事では「時間」と「待機場所」を意識する機会が非常に多くあります。

例えば、お客様を午前9時に自宅へお迎えに行かなければならないとします。

道路が渋滞して予定より到着が遅れそうになれば、「少しスピードを出したほうがいいのではないか」と考えてしまうことがあるかもしれません。

またお客様が建物から出てくるまで道路上で待機しなければならない場面もあります。

周辺に駐車できる場所がなければ、「数分だけだから」と駐停車禁止場所に車を停めてしまうこともあるでしょう。

このようにスピード違反と駐車違反はハイヤー業務の中で誘惑が生まれやすい違反なのです。

たった一人の違反が会社にも影響する可能性がある

ここで最も覚えておいてほしいのが、会社の車で仕事をしているということです。

警察庁は事業活動に関して行われた放置駐車や最高速度違反などについて、運転者だけでなく使用者に対する責任追及も行っています。

さらにタクシーなどの事業用自動車の運転者が業務中に道路交通法等に違反した場合には、運輸支局等へ通知し、行政処分等につなげる仕組みがあります。

そのため、「捕まるのは自分だからいい」という考え方は通用しません。

ハイヤードライバーとして会社の車を運転する以上、自分の運転が会社の信用や事業にも関係していると考えておく必要があります。

絶対に避けたい違反①スピード違反

ハイヤー業務では時間に追われる場面がある

ハイヤーではお客様の予定に合わせて運行します。

役員会議、商談、会食、空港への移動など、遅刻できない予定も少なくありません。

そのため渋滞などによって予定より遅れてしまうと、ドライバーにも強いプレッシャーがかかります。

しかしそこで焦ってスピードを出すのは危険です。

仮に5分早く到着できたとしても、スピード違反や交通事故を起こしてしまえば意味がありません。

ハイヤードライバーに必要なのは「遅れないために飛ばすこと」ではなく、「遅れないように余裕を持った運行をすること」です。

お客様が急いでいても速度超過をしてはいけない

場合によってはお客様から「少し急いでもらえますか?」と言われることもあります。

そんなときでも制限速度を超えて走る必要はありません。

お客様から急ぐよう言われたからといって交通違反が認められるわけではないからです。

むしろプロドライバーであれば、「安全を最優先にしつつ、急いでいる感を演出する」という姿勢が大切です。

アクセルやブレーキをいつもより少しだけ急にしてみる、車線変更をいつもより少しだけ多めにしてみるだけでも急いでいる感の演出に繋がります。

ハイヤーの価値は単純に目的地まで早く移動することではありません。

お客様を安全に、安心できる状態で目的地までお送りすることが最優先です。

スピード違反を繰り返すと会社への処分につながる可能性がある

特に注意したいのが、業務中の最高速度違反が事業者側にも影響する場合があることです。

警察では事業活動に関して行われた最高速度違反について、運転者への取締りだけでなく、状況によって使用者への指示や車両の使用制限などの措置を行っています。

また事業用自動車の違反について運輸支局等へ通知され、行政処分につながる場合もあります。

そのためハイヤー会社ではドライバーのスピード違反に対して厳しく指導しているところも少なくありません。

一度の違反を「自分の点数が減っただけ」と考えず、会社の車を運転しているという意識を持つことが重要です。

「遅刻するくらいなら飛ばす」という考え方が危険な理由

ハイヤー初心者ほど陥りやすいのが、「遅刻して怒られるくらいなら、少しくらいスピードを出したほうがいい」という考え方です。

しかし、これは逆です。

仮に遅刻しそうになったとしても、違反や事故を起こすよりは早めに会社へ状況を報告したほうがはるかに適切です。

遅れはその後の対応によって挽回できる場合があります。

しかし重大事故を起こしたり免許を失ったりすれば簡単には取り返せません。

「遅刻しないこと」と「交通ルールを守ること」を比べるのではなく、交通ルールを守ったうえで遅刻しない運行を考える。

そして遅刻しそうな時は事前に会社に報告を入れておく。

これがプロドライバーとしての基本です。

絶対に避けたい違反②駐車違反

ハイヤードライバーは路上でお客様を待つ機会が多い

ハイヤーではお客様が建物から出てくるまで待機する場面があります。

ホテル、オフィスビル、病院、飲食店、ゴルフ場など、お迎え場所はさまざまです。

専用の車寄せや駐車場があれば問題ありません。

しかしすべての場所にハイヤー専用の待機スペースが用意されているわけではありません。

特に都心では駐車場所を確保するのが難しい場合もあります。

そこで重要になるのが、事前の下調べです。

お迎え場所だけでなく周辺で合法的に待機できる場所まで確認しておくことで駐車違反のリスクを減らせます。

 「お客様を待っているだけ」でも駐車違反になることがある

ハイヤードライバーの中には、「すぐお客様が出てくるから」「仕事で待っているだけだから」と思ってしまう人もいるかもしれません。

しかし仕事であっても道路交通法のルールが変わるわけではありません。

お客様を待っているという事情だけで、駐車禁止場所への駐車が認められるわけではないのです。

特にほんの少し車から離れてトイレに立っただけの間に取り締まりを受けてしまうケースが多いです。

横着せずにちゃんとコインパーキングに入れるのが大切です。

放置駐車違反はドライバーだけの問題ではない

放置駐車違反についても一定の場合には車両の使用者側に責任が及ぶ制度があります。

警察庁では放置違反金の納付命令などを踏まえ、一定の基準に該当した車両について車両使用制限命令を行う仕組みを設けています。

車両の使用者が自動車運送事業者である場合には、地方運輸局へ意見照会を行う手続きも定められています。

つまりハイヤードライバーが会社の車で放置駐車違反を繰り返せば、本人だけではなく会社や車両の運用にも影響する可能性があります。

「駐車違反くらいなら大したことはない」という考えは持たないほうがよいでしょう。

待機場所に迷ったら無理に停めないことが重要

ハイヤー業務では、どうしても待機場所に迷うことがあります。

そんなときに最も安全なのは、無理にその場へ停めないことです。

多少お客様から離れた場所でも、駐車可能な場所や駐車場を利用し、お客様が出てくるタイミングに合わせて迎えに行くほうが安心です。

また、初めて行く場所であれば、車寄せがあるか、駐車場へ入れるか、周辺にパーキングメーターがあるか、コインパーキングがあるか、待機しやすい場所があるかなどを事前に確認しておくと、現地で慌てずに済みます。

ハイヤードライバーにとって、待機場所を探すことも仕事の一部だと考えておきましょう。

なぜスピード違反と駐車違反が会社にまで影響するのか

ハイヤー会社にはドライバーの安全運行を管理する責任がある

ハイヤー会社はお客様を乗せて事業を行う以上、安全に運行できる体制を整える必要があります。

そのため運転者だけではなく事業者側にも法令を守り、安全を確保することが求められています。

警察庁も事業活動に関して行われた放置駐車や最高速度違反について、運転者だけではなく使用者側への責任追及を行う仕組みを示しています。

つまり、「ドライバーが勝手に違反しただけ」では済まない場合があるのです。

会社に所属してハイヤーを運転する以上、会社の管理下で運行しているという意識を持つ必要があります。

違反によって会社に車両使用停止などの行政処分が科されることがある

自動車運送事業者に法令違反が認められた場合、国土交通省は違反内容などに応じて行政処分を行います。

処分には、

  • 文書警告
  • 事業用自動車の使用停止
  • 営業所の事業停止
  • 事業許可の取消し

などがあります。

「車両使用停止」とは、その名のとおり対象となる事業用自動車を一定期間使用できなくなる処分です。

ハイヤー会社にとって車両は売上を生み出すために欠かせません。

その車両を使用できなくなれば、会社の営業に大きな影響が出ます。

行政処分による違反点数は一定期間累積される

さらに注意したいのが、事業者に対する行政処分には点数制度があることです。

国土交通省では旅客自動車運送事業者などに車両使用停止処分を行った場合、使用停止の日数と車両数をもとに違反点数を付与する仕組みを設けています。

基本的には使用停止10日車までごとに1点として扱われ、違反点数は原則として一定期間累積されます。

ここで注意したいのは、

「スピード違反を1回したら会社にそのまま1点加算される」

「駐車違反を1回したら会社に○点付く」

という単純な仕組みではないことです。

違反の状況や行政処分の内容によって事業者側への影響は異なります。

それでも業務中の違反を繰り返すことが会社にとって無視できないリスクになることは理解しておきましょう。

累積違反点数によっては営業所の事業停止に発展する可能性もある

行政処分による違反点数が積み重なると、さらに重い処分につながる可能性があります。

国土交通省の行政処分制度では旅客自動車運送事業者について一定水準まで累積違反点数が増えた場合、事業停止処分などの対象となります。

つまり、

交通違反などがきっかけになる

事業者への行政処分につながる

車両使用停止などの処分を受ける

違反点数が累積する

状況によっては事業停止など、さらに重い処分につながる

という可能性があるわけです。

もちろん一度の軽微な違反だけで突然会社全体が営業できなくなるという話ではありません。

しかし一人ひとりの違反が積み重なれば、会社に大きな影響を与える可能性があることは知っておくべきでしょう。

最悪の場合は事業許可の取消しにつながることもある

行政処分の中でも特に重いのが事業許可の取消しです。

国土交通省は自動車運送事業者について、累積違反点数が一定水準を超えた場合や悪質な法令違反があった場合などに許可取消処分を行う仕組みを設けています。

これは会社にとって非常に大きな問題です。

だからこそ多くのハイヤー会社では交通違反に対して厳しく指導しています。

ドライバー側からすると、「会社は違反に厳しすぎるのでは?」と感じることがあるかもしれません。

しかしその背景にはドライバー本人の安全だけでなく、会社の事業を守るという理由もあるのです。

違反をしないこともハイヤードライバーの仕事の一つ

ハイヤーは時間よりも安全が優先

ハイヤーでは時間厳守が求められます。

しかしそれ以上に重要なのが安全です。

どれだけ時間どおりに到着しても、危険な運転をしてお客様を不安にさせてしまえば良いハイヤーサービスとはいえません。

安全に走りそのうえで時間どおりに運行できるよう準備する。

この順番を間違えないことが大切です。

会社や同僚にも影響を与える仕事だと理解する

ハイヤードライバーは一人で車を運転する時間が長いため、自分だけで仕事をしているように感じることがあります。

しかし実際には会社の看板を背負って運転しています。

交通違反が会社への行政処分につながれば、会社だけでなく同じ営業所で働くドライバーにも影響が及ぶ可能性があります。

だからこそ一人ひとりが交通ルールを守ることに意味があります。

無事故・無違反を積み重ねることがプロとしての信用につながる

ハイヤードライバーとして評価されるために派手な運転技術は必要ありません。

むしろ大切なのは毎日当たり前のように安全運転を続けられることです。

事故を起こさない。

違反をしない。

お客様を安全に目的地までお送りする。

こうした積み重ねが会社やお客様からの信用につながります。

ハイヤードライバーを目指している人は、「運転が上手いドライバー」ではなく「安心して任せられるドライバー」を目指すとよいでしょう。

まとめ|スピード違反と駐車違反は絶対に甘く考えない

ハイヤードライバーが気をつけなければならない交通違反は数多くあります。

その中でも、日常業務で特に注意したいのがスピード違反と駐車違反です。

ハイヤーでは時間を守らなければならず、お客様を待つための駐車場所にも悩むため、この2つの違反が起こりやすい状況があります。

しかし、「お客様が急いでいたから」「少し待つだけだったから」という理由で違反をしてよいわけではありません。

ハイヤードライバーが必ず理解しておきたいのは、業務中の違反は本人だけの問題ではないということです。

事業用自動車による最高速度違反や放置駐車などについては、運転者への取締りだけでなく、使用者への措置や運輸支局への通知につながる制度があります。

また会社側が行政処分を受ければ車両使用停止や違反点数の累積などによって事業へ影響が及ぶ可能性もあります。

だからこそハイヤードライバーは一般のドライバー以上に高い意識を持って交通ルールを守る必要があります。

ハイヤードライバーとして働くうえで大切なのは「自分が捕まらなければいい」ではなく、「会社の車を預かっている」という意識を持つことです。

少し早く到着するためにスピードを出さない。

数分のトイレのために違法駐車をしない。

一つひとつは当たり前に感じるかもしれません。

しかしその当たり前を毎日続けることが事故や違反を防ぎ、自分自身だけでなく会社を守ることにもつながります。

これからハイヤードライバーへの転職を考えている人は、運転技術や接客だけでなく、無事故・無違反を継続することも仕事の重要な一部だと覚えておきましょう。

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この記事の筆者
りょう
りょう
現役ハイヤードライバー
30代、40代、50代からでも最高の転職を!
都内大手ハイヤー会社で働く現役のハイヤードライバー。
前職までは飲食業に従事し、うつ病直前まで疲弊するもハイヤードライバーに転職して人生が劇的に好転。
普段脚光を浴びることの少ないハイヤードライバーという仕事について、いい事も悪い事も赤裸々にお伝えしていきます。
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