基礎知識

ハイヤードライバーの1日の流れを徹底解説|専属・請負・車庫番の働き方別に紹介

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はじめに

ハイヤードライバーの仕事はお客様を目的地まで運転するだけではありません。

出勤後の車両点検や清掃、お客様を迎える準備、送迎中の安全運転、待機、帰庫後の洗車や日報作成など1日の中にはさまざまな業務があります。

またタクシーのように次々とお客様を乗せるのではなく、特定のお客様の予定に合わせて「送迎と待機」を繰り返すのが大きな特徴です。

まずは、ハイヤードライバーに共通する基本的な1日の流れから見ていきましょう。

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ハイヤードライバーの基本的な1日の流れ

出勤・アルコールチェック・当日の予定確認

出勤したらまず着替えてアルコールチェックを行い、運転できる状態であることを確認します。

その後当日の運行予定を確認し、お客様を何時にどこへ迎えに行くのか、その後どこへ移動する予定なのかを把握します。

専属ドライバーであれば担当役員のスケジュールを確認し、車庫番の場合は当日担当する運行を確認します。

ハイヤードライバーにとって、事前の予定確認は非常に重要です。

迎え時間に遅れないようにするだけでなく、目的地までのルートや所要時間、道路状況なども考慮しながら行動しなければなりません。

そのため、運転を始める前の段階からハイヤードライバーの仕事は始まっています。

車両点検・清掃・運行前の準備

当日の予定を確認したら担当する車両の点検や清掃を行います。

タイヤやランプ類、燃料などを確認し、安全に運行できる状態になっているかチェックします。

同時に、お客様を乗せる車内もきれいな状態に整えておくことが大切です。

ハイヤーは企業の役員や経営者などを乗せる機会が多いため、車内の清潔感もサービスの一部となります。

シート周辺にゴミが落ちていないか、窓ガラスが汚れていないかなど細かい部分まで確認してから出庫します。

さらに初めて行く目的地であればルートを確認したり、お客様を降ろす場所や待機場所まで確認しておきます。

こうした事前準備をしっかり行うことで、実際の運行をスムーズに進めやすくなります。

お客様を迎えるために指定場所へ移動

準備が完了したらお客様を迎えるために指定された場所へ向かいます。

気持ちに余裕を持つためにも約束された時間よりも余裕を持って到着するのが基本です。

道路は渋滞や事故などによって予定通り進めない場合もあるため、時間ギリギリに出発することはありません。

必要に応じて交通情報を確認しながら遅れないように移動します。

指定場所に到着した後もすぐにお客様が乗車するとは限りません。

車両を適切な場所に停め、お客様が出てくるまで待機することもハイヤードライバーの仕事です。

お客様を乗せて目的地まで送迎

お客様が乗車したら目的地まで安全に送迎します。

ハイヤードライバーにとって最も重要なのは安全で快適な運転をすることです。

急発進や急ブレーキを避けることはもちろん、道路状況を先読みしながらできるだけ滑らかな運転を心がけます。

また最短ルートを走ればよいとは限りません。

裏道を行く方が逆に時間がかかる場合もあります。

渋滞状況や道路の走りやすさなどを考慮し、お客様が時間通り目的地へ到着できるルートを選ぶ必要があります。

車内では必要以上に会話をするのではなく、お客様が移動時間を仕事や休憩に使えるよう配慮することも大切です。

運転技術だけではなく、お客様が快適に過ごせる空間をつくることもハイヤードライバーの仕事といえます。

お客様の用事が終わるまで待機

目的地へ到着してお客様を降ろした後は、次の出発まで待機することがあります。

ハイヤードライバーの仕事を知らない人にとっては意外かもしれませんが、この「待機」が1日の中で大きな割合を占めます。

待機時間は数十分程度の場合もあれば数時間に及ぶ場合もあります。

ただし待機中だからといって完全な自由時間になるわけではありません。

お客様から連絡が入ればすぐに車を回せるようにしておく必要があるため、いつでも動ける状態で待つことが基本です。

次の目的地への送迎と待機を繰り返す

お客様の予定によっては、1日の中で複数の場所へ移動します。

例えば、午前中は会社へ出勤し、昼は取引先へ移動、午後は別の会社を訪問し、夜は会食へ向かうといった流れです。

ハイヤードライバーはその都度お客様を目的地まで送り、用事が終わるまで待機し再び次の目的地へ送迎します。

つまり、実際の1日は、

送迎 → 待機 → 送迎 → 待機

という流れになるケースが多くなります。

予定が事前に決まっていることもありますが、当日に行き先や時間が変更になるケースもあります。

そのため予定を把握しながらも、状況に応じて柔軟に対応することが求められます。

最後の目的地まで送迎して運行終了

その日の最後の予定が終わったらお客様を自宅や指定された場所まで送迎します。

担当するお客様によっては帰宅時間が早い日もあれば、会食などによって夜遅くなることもあります。

特に専属ドライバーはお客様のスケジュールによって1日の終了時間が大きく変わりやすい働き方です。

最後まで安全にお客様を送り届けたら営業所や車庫へ戻ります。

帰庫・給油・洗車・日報作成

営業所へ帰庫した後は、翌日の運行に備えて車両を整えます。

翌日に同じ車を使用する場合でも別のドライバーが使用する場合でも、きれいな状態で車両を引き継げるようにしておくことが大切です。

またその日の走行距離や運行内容などを日報に記録します。

会社によって具体的な業務内容は異なりますが、運転が終わった後にも一定の作業があることは覚えておきましょう。

翌日の予定を確認して退勤

最後に翌日の予定を確認して退勤します。

翌日のお迎え時間や場所が決まっている場合は、出勤時間や準備を始める時間なども確認しておきます。

翌朝が早い場合にはその分出勤時間も早くなるため、前日のうちにスケジュールを把握しておくことが重要です。

このようにハイヤードライバーの1日は単純に「車を運転して終わり」ではありません。

運行前の準備から送迎、待機、帰庫後の作業までを含めて一つの仕事として成り立っています。

働き方別|ハイヤードライバーの1日の流れをモデルケースで紹介

ハイヤードライバーの働き方として、特定のお客様を担当する「専属」「請負」、営業所でさまざまな運行を担当する「車庫番」があります。

ここではそれぞれどのような1日になるのか、モデルケースを使って紹介します。

なお以下の時間や仕事内容はあくまで一例です。

会社や契約内容、実際のお客様の予定によって実際のスケジュールは大きく異なります。

専属・請負ドライバーの1日の流れ

7:00|出勤・車両点検・運行準備

専属の場合は営業所に、請負の場合は担当先の企業に出勤後アルコールチェックや点呼を済ませ、使用する車両を確認します。

清掃や車両点検を行いお客様を迎えに行ける状態に整えます。

同時にその日のスケジュールや道路状況なども確認し、お迎え時間に遅れないよう準備します。

8:00|担当役員の自宅へお迎え

担当役員の自宅へ向かい、お客様が出てくるまで指定された場所で待機します。

専属・請負の場合は同じお客様を毎日担当するため、生活リズムや普段の移動ルートなどを徐々に把握できるようになります。

お客様が乗車したら会社へ向けて出発します。

9:00|会社まで送迎

朝の渋滞などを考慮しながら会社まで安全に送迎します。

お客様が会社に到着した後は、次の予定まで待機に入ります。

ここから長い待機時間になるケースもあります。

9:30~12:00|会社付近で待機

午前中に外出予定がなければ待機に入りますが、これも会社によって場所は異なり営業所に戻るケース、先方の会社の駐車場のケース、先方の会社の運転手控え室で待機するケースなど様々です。

待機中もお客様から「車を回してほしい」と連絡があれば対応できるよう準備しておきます。

長い日はこのまま夕方まで待機になることもあるため、専属ドライバーにとって待機時間との付き合い方は重要です。

12:00~17:00|昼食・訪問先などへの送迎と待機

昼から午後にかけては、お客様のスケジュールに合わせて移動します。

昼食先や取引先、会議場所などへ送り、用事が終われば次の場所へ移動もしくは会社へ帰社という流れです。

訪問先で数十分待つこともあれば、数時間待機することもあります。

送迎回数が多い日は忙しくなりますが、予定が少なければほとんどの時間を待機して過ごす場合もあります。

18:00|会食先などへ送迎

仕事が終わった後、そのまま自宅へ帰るとは限りません。

取引先との会食などが予定されていれば、お客様をレストランやホテルなどへ送ります。

この夜の予定によって退勤時間が遅くなることがあります。

18:30~21:00|会食終了まで待機

お客様が会食している間は、近くで待機します。

終了時間があらかじめ決まっている場合もありますが、予定より早く終わったり、反対に長引いたりすることもあります。

そのため連絡が入ったらすぐに迎えに行ける状態で待つ必要があります。

21:00|自宅まで送迎

会食が終了したら、お客様を自宅まで送ります。

夜間は昼間より道路が空いていることもありますが、1日の終盤だからこそ集中力を切らさず安全運転を続けることが重要です。

お客様を無事に送り届けたら営業所(請負の場合は先方の会社)へ戻ります。

22:00|帰庫・洗車・日報作成・退勤

帰庫したら洗車などを行い、日報を作成します。

翌日の予定を確認し、必要な準備を整えたら1日の業務は終了です。(請負の場合は基本的に直帰となります)

専属・請負ドライバーは同じお客様を担当するため仕事の流れを覚えやすい一方、お客様の予定によって勤務時間が長くなりやすい点が特徴です。

車庫番の1日の流れ

8:00|出勤・点呼・車両準備

営業所に出勤後は点呼やアルコールチェックを行い、担当する車両の準備をします。

その日の予約や配車予定が分かっていれば、行き先やお迎え場所を確認しておきます。

8:30|営業所で配車指示を待つ

すぐに運行が入っていなければ、営業所で待機します。

専属ドライバーがお客様を待つのとは違い、車庫番は会社から運行の指示が入るのを待つイメージです。

配車指示が入れば、その内容を確認して出庫します。

10:00|配車指示を受けて出庫

運行依頼が入ったらお迎え場所と目的地、時間などを確認します。

しっかりと事前にルートを確認し、お客様を待たせないよう余裕を持って向かいます。

11:00|お客様を目的地まで送迎

指定された場所でお客様を乗せ、目的地まで送ります。

車庫番の場合企業役員だけではなく、そのときの会社の業務内容に応じてさまざまなお客様を担当する可能性があります。

運行が終了した後は営業所へ戻ったり、そのまま別の場所へ向かったりします。

12:00|営業所へ帰庫・休憩

午前の運行が終了したら、営業所へ戻って休憩します。

ただし運行状況によって休憩を取る時間は前後する場合があります。

営業所にて昼食をとりつつ、次の配車を待つ流れになります。

13:00~18:00|配車に応じて送迎を繰り返す

午後も運行依頼に応じて送迎を行います。

短距離の送迎を複数回担当する日もあれば、遠方への送迎で長時間運転する日もあります。

実際にお乗せするのは多くても1日3組前後になることが多いです。

一方で予約が少ない日は、営業所で待機する時間が長くなることもあります。

日によって仕事量が変わりやすいのが車庫番の特徴です。

18:30|営業所へ帰庫

その日の運行を終えたら営業所へ戻ります。

予定通り終了できる日もあれば、夕方以降に新しい運行が入るなどして勤務時間が延びる場合もあります。

19:00|給油・洗車・日報作成・退勤

最後に洗車や日報作成などを行います。

翌日使用するドライバーが気持ちよく使えるよう車両を整え、必要な引き継ぎを済ませたら退勤します。

車庫番は専属・請負のように同じお客様の予定に左右され続けることは少ない一方、どのような仕事が入るかを予測しにくい働き方でもあります。

▼ハイヤードライバーの働き方についてはこちらの動画で深掘りしています。▼

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ハイヤードライバーの勤務時間は毎日同じではない

出勤時間はお客様の予定によって変わる

朝のお迎え時間が早ければ、それに合わせてドライバーの出勤時間も早くなります。

例えばお客様を朝7時に自宅へ迎えに行くのであれば車両準備や移動時間を考慮し、それよりかなり前に出勤する必要があります。

ゴルフ仕事を担当する場合はさらに朝が早くなるため前日から営業所に泊まり込むなどの対応が必要になります。

このように、担当する仕事によって始業時間が変わりやすいのがハイヤードライバーの特徴です。

退勤時間もお客様の予定に左右される

退勤時間についても同様です。

夕方にお客様を自宅まで送り届ければ比較的早く業務を終えられますが、夜に会食があれば終了まで待機する必要があります。

会食終了後にお客様を自宅まで送りそこから営業所へ戻って洗車などを行うため、退勤が夜遅くなるケースもあります。

特に専属・請負ドライバーはお客様のスケジュールと勤務時間が密接につながっています。

早朝出勤や深夜まで勤務することもある

お客様が早朝の新幹線や飛行機を利用する場合には早朝から送迎するケースもあります。

反対に夜の会食やイベントなどに参加する場合は帰宅が深夜になることもあります。

もちろん毎日早朝から深夜まで勤務するわけではありませんが、一般的なデスクワークと比べると勤務時間が変則的になりやすい仕事です。

残業が多くなりやすい日はどんな日?

ハイヤードライバーで勤務時間が長くなりやすいのは、お客様の予定が多い日や夜の予定が入っている日です。

特に会食は終了時間が予定通りにならないこともあり、想定より勤務時間が延びる場合があります。

また遠方への移動がある日や、交通渋滞によってスケジュールが遅れた日なども帰庫時間が遅くなりやすくなります。

逆に外出予定が少なく早めに自宅へ送迎できれば、比較的早く終了できる場合もあります。

残業時間は会社や担当するお客様によって差がかなり大きいのが現状です。

予定変更によって1日のスケジュールが変わることもある

ハイヤードライバーは決められたスケジュール通りに運転するだけの仕事ではありません。

当日になって訪問先が追加されたり、予定がキャンセルになったり、出発時間が変更になったりすることもあります。

例えば「午後は会社で待機する予定だったのに、急きょ取引先へ移動することになった」というケースも考えられます。

そのため時間通りに行動する能力だけでなく、急な変更に対応できる柔軟さも求められます。

最初は戸惑うこともありますが、経験を積むうちに道路状況や時間の使い方を考えながら対応できるようになります。

まとめ

ハイヤードライバーの1日は出勤後のアルコールチェックや車両準備から始まり、お客様の送迎と待機を繰り返し帰庫後の洗車や日報作成を終えて退勤するというのが基本的な流れです。

一般的なイメージとは違い、勤務時間中ずっと車を運転しているわけではありません。

お客様が仕事や会議、会食などをしている時間は待機するため、担当によっては運転時間より待機時間のほうが長くなる日もあります。

また同じハイヤードライバーでも専属・請負と車庫番では1日の流れが大きく異なります。

専属・請負は担当するお客様の予定を中心に動き、車庫番は会社からの配車指示を受けて動くのが大きな違いです。

さらに出勤時間や退勤時間も毎日一定とは限りません。

早朝の送迎や夜の会食があれば勤務時間が長くなる一方、予定が少なく比較的早く仕事を終えられる日もあります。

ハイヤードライバーへの転職を考えているのであれば「車を運転する仕事」というイメージだけで判断するのではなく、送迎・待機・変則的なスケジュールまで含めた1日の働き方を理解しておくことが大切です。

求人を比較するときも給与や休日だけではなく、専属・請負・車庫番のどの働き方なのか、どのようなお客様を担当するのかまで確認しておくと、入社後のミスマッチを減らせるでしょう。

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この記事の筆者
りょう
りょう
現役ハイヤードライバー
30代、40代、50代からでも最高の転職を!
都内大手ハイヤー会社で働く現役のハイヤードライバー。
前職までは飲食業に従事し、うつ病直前まで疲弊するもハイヤードライバーに転職して人生が劇的に好転。
普段脚光を浴びることの少ないハイヤードライバーという仕事について、いい事も悪い事も赤裸々にお伝えしていきます。
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